愛恋あいれん〜恋の練習してもいいですか?〜<短編集>
神社で甘酒もらって…
きゃは、
やっぱり甘酒サイコー!
もう美味しすぎぃ!
うん?
噂をしていると
二人を見つけてしまった。
おみくじを仲良くみている姿に
相手は兄貴なのに
かわいい二人に見えた。
「 あっ!
音ちゃんだぁ! 」
私をみつけて走ってくる
兄貴はイヤイヤついてくる感じにみえる。
「 久羽ちゃん!
あけおめだね。 」
いつか
私もラブラブな人と
ラブラブな初詣にきてやるぅ!!
メラメラと私の中で生まれてしまった炎に
誰も気がついていないだろう。
けど
「 音芽には
まだこれを
食べてるのが似合ってるかもな。 」
いつの間にか買っていた
ピンクのビニール袋に入っている
このあまーいふわふわ
やっぱり私にも
今はこれが似合う女の子だと思う。
「 音芽、
音芽は音芽のスピードで
大人になればいいんだよ。
スピードの出しすぎは捕まるよ。
その人の制限速度があるんだからね。 」
「 うん、
今はパパの二番目の恋人でいてやるね。
パパが、かわいそうだから。 」
パパは
めちゃくちゃ嬉しそうな顔をして
私の頭をグリグリなでてくれた。
end