オレンジ*ロード
マイナス1℃.




それから彼女と俺は毎日一緒に居る事が普通になっていた


最初は周りに隠れて付き合っていたけれど1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月が過ぎると周りも徐々に気付き始めていた


みんなの人気者である彼女と俺が付き合ってるなんて、色々言われると思ったけど意外にすんなり受け入れてくれた


その理由は女子も男子も、彼女が好きになったなら仕方がないと口を揃えた


反対よりも全員を味方にしてしまう彼女はやっぱりみんなの人気者


付き合ってる事が公認された俺達は学校でも良く話しをするようになった


毎日毎日話しても彼女との話しは尽きなくて楽しい


この頃の俺達がハマっていたのは音楽

彼女のMDプレイヤーには色々なアーティストの曲が入っていた


どれもいい曲ばかりで、俺も聞く度に好きになっていた


彼女は度々歌を口ずさみ、ウォークマンのイヤホンを片方を俺の耳にくっつける


いつからか俺達は学校の帰り道だけでなく、登校も一緒にするようになっていた


お互い同じ歌を口ずさみ、同じ所で間違える


俺達の波長は常に一緒だった




< 14 / 63 >

この作品をシェア

pagetop