桜の出会い
何かをしたわけじゃないけど
私のことで人が頑張ろうって
思ってくれたことが嬉しかった。
「私はただ、当たってっただけだよ~」
「あははっ。私はそれができないから
りんごが羨ましいよ。」
「んなことないって~」
「ん~。美華も言ってくれたし
私も言おうかなあ。
私ね、幼なじみがいるんだけど
1こ下なの。
そいつのことね、弟としか
見てなかったのに、こないだ
女の子と歩いてるとこ見て
無性に苛立って気になったの。
近すぎて気付かなかったんだけど
たぶん好きなんだなって
そこで気付いたの。」