おうさまげぇむ。

♪~♪~♪♪~♪

「うわ、眩し…」
『そう?普通だよ?』

私達はプリ機の中にいた。男の子はプリクラなんか撮らないから、眩しく感じるんだろうね。


私達は200円ずつ入れ、撮り始めた。
今は三枚目。


あ…っ、課題!!


無理、恥ずかしいよ…///

でもやらなきゃ、ダメだよね!?

『椙村くん…課題、やっても良い?』
「あ?あぁ」
『ありがと。…失礼します/////』

一応断りを入れ、椙村くんの腕に抱き着く。
椙村くんは、すごく驚いた顔をしていた。


――――――――――――カシャッ


「それ…課題…?」
『うん。ごめんなさい、迷惑だったよね…』

すると椙村くんはいきなり手の甲を唇に当て、目を泳がしていた。顔がほんのり赤い。

『…椙村くん?』

私は背景を決めながら、椙村くんを見た。
椙村くんは頭を振って、「何でもない」と言った。


四、五枚目も順調(?)に撮り、ラスト、六枚目。

男子の課題って何?
もしかして、クリアした…とか?

「神流。最後の背景は、俺が選ぶ」
『へ?いいよ?』

椙村くんとは普通に話せるようになってきた。


……どんな背景…?

――――――――――――え?

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