おうさまげぇむ。

撮り終わってからも、しばらくキスは続いた。

私は離れようと思っても叶わない。

頭はしっかりと椙村くんの手に押さえられ、腰には手を回されてしっかりと抱かれている。

『…ん…はぁ…』

キスは深いモノに変わっていく。指は椙村くんの指と絡められている。

――――――――――――チュッ

わざと音を立てて、唇が離れる。

私は酸欠で、目に涙を浮かべていた。

「その顔、反則」

椙村くんはニヤリと笑って、落書きコーナーに行く。


ってか何!?
キスが課題なの!?
心臓もたない、壊れそうだったんだけど!!
つか、キス上手くない!?



私は急いで印刷する写真を決めると(全部)、バッグを持って落書きコーナーに入った。

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