smooch【BL/完結】
「反対されるかな?」
食事をしながら尋ねてみると、何の事だか解らないように聞き返してくる。
「んー、同棲?」
ポロリ、と箸で掴んでいた物が落ちた。
「……や、……大丈夫、だと、思う。
その内1人暮らししようかなって、話してたし」
あてられるのも嫌だから、元々そんな計画をしていたそうだ。
さっきは返事を聞いていなかったけれど、今ので同意を貰ったと同じだろう。
「そう、よかった」
これ以上固くなられても困るので、他の話題を振ってみる事にした。
すると完璧にいつも通りとはいかなくても、激しい運動をした翌日の筋肉痛の体を無理やり動かすぐらいのぎこちなさにはなったからよかった。
そうして夜は更けていく。