smooch【BL/完結】
寝ている彼の、頭を撫でるのは別段不自然な事ではないだろう。
思わず手を乗せてからそう言い訳する。
そうしたら頭は余計に枕に埋まってしまった。
「だから、どうしたらいいか解んなくて……」
「うん、とりあえず」
枕に埋もれた頭に唇を落とす。
「恋人としてよろしくお願いします?」
あえての疑問形で言ってみた。
「……よろしくお願いします」
頭が少し枕から浮いて、小さく振り返った彼がそう返してきた。