smooch【BL/完結】


ようやく、彼は覚悟が決まったらしい。


口を開いたが、
そのタイミングが彼には悪かった。


「……あ、」


あまりにも口を開かないものだから、
またこじ開けてみようと思ったその瞬間。


……もちろん俺の親指は、彼の口の中だ。




余計に機嫌を損ねるかな?と思ったが、
彼はまだ思考停止している。

きっとこの後嫌そうな顔をするのだろう。

それならいっそ、少し楽しもうか。

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