smooch【BL/完結】
さて寝るか。
と、歯磨きを終えうがいをしていると
彼が背後から近寄ってきた。
「どうした?」
「ちょっと屈んで」
いわれるままに、少し背中を曲げると、
驚いた事に彼の方からキスを仕掛けてきた
そして嫌そうな顔をしてこう言った。
「……うがい、もっかい」
きっと歯磨き粉の味が駄目だったんだろう
しょうがないから、
明日からは彼と同じのを使うか。
また、同じような事が無いとも限らないし
用心したのかなんなのか、
再チャレンジは寝る直前だった。
……寝させない気か。
【なんでもない日 終】