smooch【BL/完結】
「……おめでとう?」
何故疑問形。
「何が、おめでとう?」
「……誕生日」
いや、ここに照れは必要ないよね?
何事も無いように、朝一にでも言ってもよかったんじゃないだろうか。
なんなら昨夜寝る前でもよかったはずだ。
勿体ぶっているのか?焦らしてるのか?
彼のいまいち解らないポイントに、
焦れながら言葉を繋げさせる。
「もう1回、ちゃんと言ってみようか」
肩越しに見上げてくる瞳。
え?マジで?とでも言いそうだ。
本当に、何故言わないのかの方が何でだか。で不思議だ。