smooch【BL/完結】
憶えていたか、調べたか。
そのどっちでも恥ずかしかった?
俺だって、彼の誕生日はちゃんと知っている。
当日は、もちろん祝うつもりだ。
別に、どっちだって、
そんなに恥じるような事は無いだろうよ。
何だかな、と思った俺は、
ちょっと遊んでみる事にした。
「はい、そうです。
今日は俺の誕生日ですね?」
顔を覗き込みながら、再度確認。
「……そうです、先生の誕生日です」
若干怪しみながら、返してきた。
「じゃあちょっと祝ってみましょうか。
残り5分ほど」
また時計を指して、そう言った。