smooch【BL/完結】
「じゃあ早速使わせて貰います」
「どうぞ」
しかし本当に何でだろうか、丁寧語続行中。
透明なプラスチックを剥がして、
まずはメンソール入りの方を取り出した。
キャップを取って。
片手で彼の顎を捕らえて。
「……何故僕に塗るのですか」
彼の唇に滑らせた。
「塗って貰おうと思いまして」
は?と見上げてくる彼に、そう返す。
そして顔を近づけると、この意図が解ったようだった。
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