smooch【BL/完結】

袋に1度戻していた、
甘そうなパッケージも手にとった。

それの封も開け、キャップを外す。

イメージ通りの甘い匂いが漂ってきた。


そして同じ位置、膝の上に乗る彼の顎を再び捕まえた。


こっちは多分、彼の趣味だろう。
甘い物が好きだから。

だから彼に塗る事に、何もおかしい所はないだろう?


今度は軽く唇を開かせながら、
口内に分類されるか微妙な場所まで塗っていく。

塗られる側も大人しくしているんだから、
きっと何をされるのか位、解ってるんだろう。
期待して、待ってるととってもいいかもしれない。


一通り塗り終えると、
キャップを閉めて、近くに置いた。

開いた手は、彼の背中に回す。


さて、それじゃ。


「いただきます」


……あ、若干引かれた。

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