涙の空ノート
始まりの空~涙色~
「僕が守るからっ」

そう、僕が守る。きみを。

小さいころに誓いを立てた。

「じゃあ、海は空のつかいのものだよ。ずうっとずうっと。
それで、空はお姫様っ!!」

彼女は、瞳をキラキラさせた。

「かしこまりました^^」

そのあと僕は空姫に跪きそして抱擁した。



・・・・・・・・・・そして現在。

「海、うちのスクバは?」

「あとで学校にとりいく。」

お姫様は、ほんの10年ほどで随分とケバくなり、華奢な体つきとかわいらしい顔にまっ

たく似合わないわがままを吐く姫に変貌した・・・。ハハ。

姫は今日もまた俺の背中でため息をつく。

毎日毎日おぶって帰らされてため息つきたいのは俺のほう・・・

変な・・・誤解されたら困る。

姫とつかいのもの。

それから、しいて他の関係を言えば幼馴染というもんだ。

・・・おさななじみ。

誤解されては・・・困る。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop