私の狂った物語
プレゼンが終わった日の次の日にあなたに会いました。
日曜日のことはまだ言っていません。
私が泣き腫らした目であなたの前に現れると、あなたは優しく『どうしたの?』と言って瞼を撫でてくれました。
今は私のものでは無くなったこの優しさを失いたくなかったです。
私は意を決してあなたに日曜日の事を言いました。
するとあなたはバツの悪そうな顔をして私にいいました。
「………ごめん」
この一言で全てが終わった気がしました。
あなたと私が思い出になる日が来てしまったのです。
「どうして浮気なんか……」
私は恋の始め方も恋愛の仕方も教えられずに育った少し裕福な家庭の令嬢でした。
こんな時の対処方なんて教えてもらえず、教えてもらったのはお見合いの仕方と相手の機嫌の取り方でした。
そんな私はこんなことしか言えませんでした。