あなたの後ろ姿
第1章
あたし
「さすがー!!やっぱ、分かってくれるのは沙羅くらいだよ〜」
「そう?まぁ、なんか知らんけど分かっちゃうんだよね〜」
「それ絶対才能だよね!理解者がいてくれるとなんか…心が助かる。うん」
「そっか。ならよかった」
いつものたわいもない話。
窓の外には桜の花びらが自由に舞っている。
あたしも自由になりたいな…
そんなことを思っていると、窓の外へ自然と視線がもっていかれている。
毎日毎日、明るく過ごしてるけど…どこか冷めている。
あたしは友達からそう見えてみたいたい。
間違ってなかったと思う。
あなたに出会うまでは…
ねぇ、先生…