あなたの後ろ姿
今年あたしは高3になった。
普通な普通な女子高生。
運動はそれなりに出来て、頭は…もう手遅れ。
身長もまぁ標準くらいで、顔もまあまあかな。
どちらかといえば、明るい性格なほうだと思う。
それがあたし、山岸沙羅。
今日は、高3始まりの日。
親友のあやと一緒にクラス分けを頑張って見てるところだ。
あまりの人混みでクラス表がまったく見えない。
2人で背伸びしたり、ジャンプしたり…なんだか小学生みたいだね。
そんなことをやりだしで約10分…
やっと前の人たちが少しずついなくなって、表が見えた。
小さい文字の中自分の名前とあやの名前を探した。
「どこ〜…あっ、あった!」
「沙羅!一緒のクラスだよ〜!!」
「うちら、運命でしょ(笑)」
「絶対運命だよ〜!そうとしか思えない!」
そう言いながらうちらは玄関で抱き合ってた。
あたしとあやは幼稚園の時からの幼なじみであって、もちろん親友。
しかも、幼稚園の時からずっと同じクラスだった。