Dearest...



「ねえ!いい加減にしてくれる!?

私、あんたと友達やめたはずなんだけど!!

何で未だにしつこく付き纏ってくるの!?」


「あたしの中ではまだ友達やめたつもりはないんだから!

舞が何を言おうとあたしたちは友達なんだからね」


こいつ…本当にウザい。


確かに私と紗友里は友達だった。


……2ヶ月前、あんなことがなければ。


「もう1度はっきりと言う!

私はあの時、絶交宣言した!

あんなことされて、友達でいられるわけがないでしょ!?

もう二度と関わるのやめて!!」


そう言って、私は可奈たちの元へと戻る。


「舞ちゃん!あいつに何か言われた?」


「言われたも何も…本当にムカつく!

朝から何でこんな嫌な思いをしなきゃならないわけ!?」


「まあ落ち着けって。

それより舞に紹介するよ!バスケ部仲間の井上絢乃!」


「井上絢乃です!よろしくね!舞ちゃん」


「上原舞です。よろしく」


井上 絢乃(いのうえあやの)…同じ高校2年生の16歳で、亜季のバスケ部仲間。


可奈とは1年の時もクラスが一緒だったらしい。
< 10 / 38 >

この作品をシェア

pagetop