Dearest...
「ねえ!いい加減にしてくれる!?
私、あんたと友達やめたはずなんだけど!!
何で未だにしつこく付き纏ってくるの!?」
「あたしの中ではまだ友達やめたつもりはないんだから!
舞が何を言おうとあたしたちは友達なんだからね」
こいつ…本当にウザい。
確かに私と紗友里は友達だった。
……2ヶ月前、あんなことがなければ。
「もう1度はっきりと言う!
私はあの時、絶交宣言した!
あんなことされて、友達でいられるわけがないでしょ!?
もう二度と関わるのやめて!!」
そう言って、私は可奈たちの元へと戻る。
「舞ちゃん!あいつに何か言われた?」
「言われたも何も…本当にムカつく!
朝から何でこんな嫌な思いをしなきゃならないわけ!?」
「まあ落ち着けって。
それより舞に紹介するよ!バスケ部仲間の井上絢乃!」
「井上絢乃です!よろしくね!舞ちゃん」
「上原舞です。よろしく」
井上 絢乃(いのうえあやの)…同じ高校2年生の16歳で、亜季のバスケ部仲間。
可奈とは1年の時もクラスが一緒だったらしい。