Dearest...



本当なら今日から同じ2年生のはずだったけど、出席日数と成績の点数が足りなくて留年した真人くん。


もう1回、1年生からのスタートになった。


「っていうか、今日真人くんは休みなのに、何でここにいるの?」


「ああ…舞に用事があって来たんだよ」


私に用事…何だろう……?


「そうなの?

私てっきり絢乃に会いに来たんだとばかり思ってた」


そう、真人くんと絢乃は去年の11月中旬頃から付き合い始めたのを、噂で知った。


今日はわざわざ絢乃に会いに来たとばかり思ってたら、私に用事があってそれだけのためにここに来たんだ…。


「っで、用って何?」


「あのさー…率直に聞くけど、舞って今彼氏いる?」


はっ?彼氏??


そんなのいるわけないじゃん。


彼氏いない歴は約1年とちょっとだけどさ。


っていうか、私に彼氏いないこともできたことも、真人くんは知ってるはずじゃ…。

< 13 / 38 >

この作品をシェア

pagetop