Dearest...
本当なら今日から同じ2年生のはずだったけど、出席日数と成績の点数が足りなくて留年した真人くん。
もう1回、1年生からのスタートになった。
「っていうか、今日真人くんは休みなのに、何でここにいるの?」
「ああ…舞に用事があって来たんだよ」
私に用事…何だろう……?
「そうなの?
私てっきり絢乃に会いに来たんだとばかり思ってた」
そう、真人くんと絢乃は去年の11月中旬頃から付き合い始めたのを、噂で知った。
今日はわざわざ絢乃に会いに来たとばかり思ってたら、私に用事があってそれだけのためにここに来たんだ…。
「っで、用って何?」
「あのさー…率直に聞くけど、舞って今彼氏いる?」
はっ?彼氏??
そんなのいるわけないじゃん。
彼氏いない歴は約1年とちょっとだけどさ。
っていうか、私に彼氏いないこともできたことも、真人くんは知ってるはずじゃ…。