Dearest...
「いないよ。それは真人くんも知ってるはずでしょ?」
「まあな。念のための確認だよ。
じゃあ単刀直入に言う。
舞!俺の後輩と会ってくれ!!」
……はいっ!?
何でいきなりそうなるの!?
そもそも何で私なの?
「ちょっと待って!何で私なの!?
別に亜季とか可奈でもいいんじゃないの?」
「確かにそう思ったんだけどさ、亜季には智也がいるし、鶴岡さんと話したことなんてないに等しいしさ。
だから舞にしか頼めないんだよ!」
何か…都合よく頼まれてるような感じがするのは、私の気のせいかな?
確かに真人くんの言うとおり、亜季には智也くんという彼氏がいるし、可奈と真人くんは面識がないに等しい。
なら頼めるのは私しかいないということになるのは…わからなくはないんだけど。
でも気乗りしないなあ…。
「頼むよ!舞!」
「真人くんの後輩ってどんな感じの子なの?
写真とかあれば見て、それ次第で決める」
「写真とかは今は持ってないんだ。
あいつの写メもねえし。
見た目はちょっと不良っぽいけど…でも決して悪いやつじゃねえことは、俺が保証する!」