Dearest...
「それと…"あの2人も舞と絶交しなかったら、あんた以上にひどい中傷ビラをバラまいて、退学に追い込んでやる!"とまで言われた…」
あの2人って…亜季と絢乃のことだ…。
このことを聞いたら絶対2人はキレるな…。
「可奈、2人は?まだ来てないの?」
「まだ来てないよ。
もうそろそろ来るはずだけど…あっ!来た!」
「おはよー!舞、可奈ちゃん!」
2人とものん気だな…。
でも今から話すことを聞いたら、絶対抑えられようがないと思うんだけど。
可奈は今にも泣きだしそうだったため、私は可奈から今聞いたことをすべてを打ち明けた。
そして案の定、2人はキレた。
「はぁっ!?何それ!!
絶対マジでありえないって!!」
「舞と絶交しなかったら中傷ビラをバラまく!?
絶対ふざけてるよ!!」
その時、私は誰かの気配を感じ取った。
後ろを振り返ると…紗友里の姿があった。
それに気づいた紗友里は慌ててその場から去った。
「舞?どした?」
「あいつが見てた…でも慌てて逃げたから、私たちの話を聞いていたはずだよ」
どこまで人に迷惑をかければ気がすむんだろう…。
紗友里のすることに、私たちは理解できない。
っていうか、理解したくもないし!