Dearest...
第1章 新学期



携帯のアラームが響き渡る部屋。


時間はAM7時25分…


朝日が部屋の中に差し込んで、その眩しさで目が覚める。


もう少し寝ていたい…


だけど起きないと確実に遅刻は決定するから、アラームを止めて渋々と起き上がる。


まだ半分寝ている状態に近いけど、ハンガーにかかっている制服に着替え、洗顔やブローを終えてリビングに向かう。


洗顔したから一気に目が覚めた。


パンを焼いて、適当におかずも一緒に食べて牛乳を飲んで、家を出る頃にはもう8時になろうとしていた。


早く行かなきゃ!


「行ってきまーす!」


上原 舞(うえはらまい)…今日から高校2年生になる16歳。


自転車に乗って、片道15分ぐらいのところにある高校に通っている。


本当なら違う高校に行きたかったけど、成績が足りず家から近い高校を選んだ。


雨の日でも歩いて行けるから、別に通学に関しては不便さを感じることはないからいいんだけど。

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