真輔の風

しばらくして茜の前に現れた山城は、

涙を浮かべて哀願しているような茜をにやけた目つきで舐め回し… 

おもむろに茜を自由にした。

茜は飛び起きてベッドから逃げようとしたが、

足を捉まれそのままベッドに押し倒された。

若くて体力もある茜… 

初めは必死で抵抗していた。

しかし、62歳の男の力… 

満足そうな顔をして茜の手足を押さえ込み、

その感触を楽しんでいるようだ。


茜の渾身の抵抗も男の力には叶わず… 

喘ぐように口をあけ、

大きく胸で息をしている茜の体に

山城の脂ぎった体が重なってきた。

そして、悲鳴とともに気を失っていた。


再び意識を取り戻した茜は… 

自分の体が自分のではないように、

男を罵倒する気力もなかった。

男の欲望が納まった時、

茜は放心状態だった。


自分を理不尽に弄んだ男の脂ぎった醜い顔。

意識がはっきりしないままベッドにいる茜。

涙が頬を伝わっている。

こんな形で処女喪失だなんて… 


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