一方通行な恋心
「K大の食堂もなかなかうまいけど、近くの定食屋のハンバーグランチもうまい。どうする?」

「え?」

「昼飯」

「いいの? 部活の皆と食べたりは…」

私はきょろきょろと周りを見る

いいのかな?

部活の合間に、私と食べたりして…

というか、私と一緒にランチっていいの?

霧島君は、それでいいの?

私の気持ちを知っているはずなのに……

「時間までに戻れば、問題ないだろ」

霧島君は腕時計を見ると、さくさくと歩き始めた

「園崎、行くぞ。近くの定食屋に」

「あ、うん」

私は歩き出した霧島君の背中を、慌てて追いかけた

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