桜の木の下で。
それから、数日後。
「ふぁ~あ・・・」
今日から陸上部の夏期合宿開始!なのだが・・・。
「よぉ、東雲」
「あ、先生。お早うございます!」
「橘は?」
「さぁ?解んないです」
「”解んないです”って・・・。お前等隣同士だろうが・・・」
「有子はオマケみたいな感じなんですよ?早起きできないんだったら・・・連れて行かなくても良いですよ?」
私は上着のポケットから携帯を取り出し、時間を見た。
「あと3分で、有子が来なかったら置いていくしかないですよ」
「今、27分か・・・」
その時だった。
「ごめーん、寝坊したぁっ!」
噂をしたら、有子が慌てて私達の方に走って来た。
「もう、遅いよ!」
「橘、時間はちゃんと守れよ」
「はぁ~い!」
この人、絶対に・・・反省してない。
「じゃぁ、行くか!」
「はい!」
私達、陸上部&有子を乗せたバスは2~3時間走った、とある場所に到着した。
「凄っ・・・」
私は我が目を疑った。
「ほら、東雲っ!動け!」
「あ、はいっ!」
「・・・」
この時、私は何も知らなかった。
この夏期合宿で大事件が発生するとは・・・。
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