100万回目の涙
TIME'S
始まり 今は放課後、アタシは中2。
先が見えない坂道をある一人の男子と歩くー・・・
その男子とは圭と付き合う前に付き合っていた彼氏、悠治だ。
「英莉、寒くないか?」
「大丈夫。悠治は??」
「大丈夫・・・」
会話が続かない。悠治の照れ屋な性格が原因かもしれない。アタシはマフラーを取って、悠治の首に巻いた。
「えっ・・・いいよ英莉。英莉も寒いだろ?」
「悠治」
「え・・・」
「うちらは付き合ってんだよ・・・ね?」
悠治が少し戸惑った顔を見せた。そんな悠治を見て、アタシは呆れてきた。
「もとわといえば、悠治が英莉に告ったじゃん。なんで一緒に帰ってる時もいーーっもそんなしけた顔してんの?」
「別に・・・」
アタシはそこから先はなにも言い返さなかった。大きなため息をついて繋いでいた手を乱暴に振りほどき、コートのポケットに突っ込んだ。
「英莉!!」
後からアタシの名前がよばれた。それはアタシの友達の九条彩香だった。
「今日悠治クンと帰り??アタシも今日は圭となの」
「へぇー。彩香と圭付き合ってたんだ。」
「黙っててゴメーン。」
まるで今気まずいアタシと悠治に見せ付けるように彩香は圭とラブっていた
「よかったら一緒に帰らない?」
「だって。悠治どうする?」
「別に」
「んぢゃー行こうよ。圭ー」
彩香の性格の悪さはホントにうざかった。アタシは悠治と間を開けて一人で歩いていた。そんなアタシを気にしてくれたのか、いきなり振り向いて圭がアタシの方へやって来た。
「英莉」
「え?」
「行こうぜ?」
「ウン」
圭がアタシの手を取った。あまりにも突然の出来事にアタシはその手を見ているだけだった。ふと圭の顔を見ると圭もドキドキしているのか、圭の顔は真っ赤だった。
これがアタシと圭の出会い、そして始まりだった。
先が見えない坂道をある一人の男子と歩くー・・・
その男子とは圭と付き合う前に付き合っていた彼氏、悠治だ。
「英莉、寒くないか?」
「大丈夫。悠治は??」
「大丈夫・・・」
会話が続かない。悠治の照れ屋な性格が原因かもしれない。アタシはマフラーを取って、悠治の首に巻いた。
「えっ・・・いいよ英莉。英莉も寒いだろ?」
「悠治」
「え・・・」
「うちらは付き合ってんだよ・・・ね?」
悠治が少し戸惑った顔を見せた。そんな悠治を見て、アタシは呆れてきた。
「もとわといえば、悠治が英莉に告ったじゃん。なんで一緒に帰ってる時もいーーっもそんなしけた顔してんの?」
「別に・・・」
アタシはそこから先はなにも言い返さなかった。大きなため息をついて繋いでいた手を乱暴に振りほどき、コートのポケットに突っ込んだ。
「英莉!!」
後からアタシの名前がよばれた。それはアタシの友達の九条彩香だった。
「今日悠治クンと帰り??アタシも今日は圭となの」
「へぇー。彩香と圭付き合ってたんだ。」
「黙っててゴメーン。」
まるで今気まずいアタシと悠治に見せ付けるように彩香は圭とラブっていた
「よかったら一緒に帰らない?」
「だって。悠治どうする?」
「別に」
「んぢゃー行こうよ。圭ー」
彩香の性格の悪さはホントにうざかった。アタシは悠治と間を開けて一人で歩いていた。そんなアタシを気にしてくれたのか、いきなり振り向いて圭がアタシの方へやって来た。
「英莉」
「え?」
「行こうぜ?」
「ウン」
圭がアタシの手を取った。あまりにも突然の出来事にアタシはその手を見ているだけだった。ふと圭の顔を見ると圭もドキドキしているのか、圭の顔は真っ赤だった。
これがアタシと圭の出会い、そして始まりだった。