メッキ仕立てのプライド
けれど僕は、自分に噓をつく。

「傷ついてなんていないだろ?」


「言われて当たり前なんだから、
いちいちくよくよしてどうするんだ?」


「言いたいやつには言わせておけば
いいんじゃないのか?」


「学校に行きたくないほどの
深い傷じゃないさ」


そうやって、しんどくても、

自分の気持ちに気づかないふりをする。

でも、その気持ちは着実に僕の心の中に

積もっていくんだ。

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