隣の男子は超無愛想
☆席替え
最悪
「瑠李(るい)、何番だった?」
「真希(まき)は何番だった?」
「あたしは六番。一番後ろ~」
そう言ってあたしに嫌みったらしい笑顔を向けながら机を運んでんのはあたしの親友の真希。
「あたしなんか…あたしなんか一番で一番前なんだぞ!」
「あらら~、ドンマイ。でも良いじゃん。瑠李、ナンバーワンだよ」
「…ナンバーワン…?」
「いいな~瑠李はナンバーワンで」
あたしは…ナンバーワン?!
「おっしゃ~!!あたしはナンバーワンじゃ~!」
あたしがそう言って叫ぶとあたしの新しい隣の席の男子が、
「うるせぇ」
そう言って立ってるあたしを凄い眼力で睨んできた。
…な、何だこいつ!
超無愛想じゃねぇか!
喋り方も無愛想。
顔も無愛想。
声も無愛想。
態度も無愛想。
無愛想だらけじゃねぇか!
「別に周り五月蝿いんだからいいじゃん」
あたしが席に座りながらそう言うと、その無愛想男は、
「うるせぇもんはうるせぇんだよ」