結永処(新装開店しました)
【シリアス】
『愛してるさえ、下手だった』全79ページ
『さよならさえも、下手だった』のスピンオフ。
夜十の同僚旭(アサヒ)と、彼が殺さなければいけない少女満希(マキ)を中心に据えた物語。
自分のすべてを犠牲にして愛した彼氏に振られた満希は、自分を殺すという青年、旭と出逢う。
普通なら逃げだすだろうに、彼女はそれを何のためらいもなく受け入れる。
けれど旭は自分と似た傷を抱える彼女を、どうしても殺すことができなかった。
彼に課せられた任期は一ヶ月。
ボスに逆らうことは許されない。
今まで全部の感情を殺してボスに従い続けてきた彼が最後に取る選択は。
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『さよなら~』で脇役だった旭を主役に持ってこようと考えた話。
彼は夜十に比べるととても弱く、周りの雰囲気と圧力に流されてしまう普通の人です。
だけどそんな旭を変えてくれる人が隣にいたら?
執筆期間はそれほど長くありませんでしたが、思い入れの深い作品です。