恋の音楽



「あのさ、一つ聞いていい?」



「何〜?」



「あんたたち、ライブ活動とかしてるわけ?」




だれもLIFEを分からないって、ライブ活動しているならありえないこと。




「今まで、4・5回だよね」



「まぁな」



「やっぱり。何でそんなに活動してないのよ!」




本当にデビュー目指してるのかな?って思うよ普通。



「それがさ、ライブハウス貸してくれなくてさ〜」



「貸してくれないってどういうこと?」



「どこも、順番、待ち」



「順番待ちって・・・」




確かに、昔と比べてみるとライブハウスを使う人は多くなった。



「まずは、ライブ回数を増やす事から始めるしかないか」



「ね、ね春風ちゃん」



「ん?」



「僕達、RESETみたいにデビューできるのかな」




夢人が言っているRESETは、彼等みたいにアマチュアバンドから初めて、今は一番人気があるバンド。




「RESETが憧れなの?」



「やっぱ、RESETは憧れっすよ」



「・・・アタシはRESETより、上を目指せると思うよ」



「根拠、は?」



「根拠?根拠なんてないよ。アタシが、上を目指したいだけ」




RESETなんかより、いい才能を持ってるんだから。
< 9 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop