歪みゲーム
「まあみ、部屋別れちゃったね。残念だよ」
アキラが私の頭を撫でる。
「ああアキラ…。やめてよ…」
私は、耳を触られるのが大嫌い。
だから、アキラには毎回言ってるのにやめない。
だからアキラが苦手。
だから私は逃げる。
アキラからも、この嫌な現実からも。
「だから、まあみのかわりに、ましろを可愛がるとするよ」
「それは絵的にヤバいと思うけどな…」
アキラは、まだ私の頭を撫でながら喋る。
「おいアキラ。やめろ、まあみが可哀相だ」
「うるさいよ。そんなこと言うなら、死んでてもらったほうがマシだよ」
そう言ってアキラは胸ポケットからナイフを取り出す。
「死ぬのはお前だ、ばかアキラ」
それに負けじと、ユウも銃を取り出した。
ちょっと二人とも…?
間にいるの私なんだからね?