歪みゲーム





そうそう、なぜ六人かというと、私、ましろ、アキラ、ユウ、ヨウさん、そして…私たちの兄。


白野まひろ。


白いウサ耳に、赤い目をした男だった。


まひろは、当時13歳。


ヨウさんよりも、一つ年が下だった。


最初、まひろとヨウさんは仲が悪かった。


“ヨウ!俺のヨーグルト食っただろ!”


“あ、ごめん。あれまひろのだった?カレーにいれちゃった”


“ぬわぁにぃ~!?どうぞ皆さん食って下さい、ってか!”


“違うよ、いれるとおいしくなるんだ。ほら”


“ん?モグモグ…ん、うめぇ”


“でしょ?”


“ははは!さすが俺のヨーグルトだな!”


“いや、僕の料理の腕がいいんだよ”


“黙れヨウ!俺のヨーグルト様に感謝しろ!”


“みんなー、カレー食べちゃってー”


“うぉい、ムシかよ!?”


まひろも、少し口が悪いけどちゃんといい人だった。


なのに、死んだ…?


まひろも、ヨウさんも…死んじゃったの?





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