歪みゲーム
二人目
パチンッ
部屋中に音が響き渡る。
「…なにすんの?」
ご機嫌だった彪也さんは頬を平手打ちされたことにより、不機嫌に。
「………いい加減にしなさい、彪也」
珍しく彼女が喋った。
「なにすんだよ!スナイパー…。いや、リン!」
その瞬間、スナイパーさんのオーラが変わった。
なんていうか…怒ってる。
「名前で呼ばないで。あなたに呼ばれるだけで、吐き気がする」
あれ?スナイパーさんと前喋ったとき、こんなにペラペラ話さなかったのに…なんでだろ?
「怖いな~。まだあの事怒ってんの?」
あの事?なんのことだろう。
「別に。ただ、認めたくないだけ」
「そうだよね~。ランちゃんが…」
「やめて!!」
スナイパーさんが叫んだことにより、部屋中に声が響く。