歪みゲーム
シュ
彪也さんがスナイパーさんにナイフを向けた。
「………なんのつもり」
「あれ?怖くないの?」
「ランもノゾミもいないこの世界よ。別に怖くないわ」
「ちょっと残念。ま、いっか。これで決まったしね」
彪也さんがヤレヤレ、とポーズをとり、少しニヤッとする。
そして…
ドンッ
「あ………」
「バイバイ、リン。ありがとね、俺らのために」
ガチャ
「え、え…?あ、いやぁぁぁぁぁぁぁあ」
聞こえるのは、スナイパーさんの悲鳴。
彪也さんが、スナイパーさんを押しカプセルに閉じこめたのだ。
『生け贄、二人目完了です。今ここにいらっしゃいます皆様は、第2ゲームクリアとなります』
………………。
「やったね。あれ、なんでみんな喜ばないの?」
彪也さんが少し不機嫌な声が混じった声で喋る。
みんな、このわずか1分で何があったのか把握できていない。
まぁ、みんなと言っても圭さんとましろだけ。