歪みゲーム
私はユウの方を見た。
ユウは、ニコッと微笑むと私の頭に手を乗せた。
『では、グーを出した皆様は、黄色のカーペットの上へお立ち下さい』
「じゃあ、行ってくる」
ユウの手が離れた。
私は叫ぶ。
「ユウ!なにがあっても私たちは…」
「大丈夫。また会える。会えるよ、絶対」
ユウは笑った。
それはまるで、まひろたちが出て行ったあの日のようだった。
ユウ。また会えるよね。
絶対会おうね。
いなくならないでね…。