歪みゲーム
王様
-ユウSide-
俺が連れてこられた場所は、真ん中に机がある部屋だった。
机の上には、割り箸と紙が置いてあった。
『皆様には、王様ゲームをやってもらいます』
アナウンスが流れる。
今までの声とは違う、低く落ち着いた声。
今までは、どちらかと言うと低く何かを楽しんでる声だった。
ん?この声、まさか…
いや、でもアイツは死んだし…。
…………まさかな。
『皆様にルールを説明致します。まず、割り箸を引いて下さい』
みんながそれぞれに割り箸を引いた。
『赤い印がついているのが王様です』
「なぁんだ。王様俺じゃーん」
最初の王様は彪也だ。