歪みゲーム
偽り
-まあみSide-
私たちが第3ゲームをクリアしてから、どれくらい経っただろう。
グー組の人が出てきた。
しかし、出てきたのは3人だけだった。
彪也さんと、黒闇。
そして王子。
「………ユウ、は?」
聞くのが怖かった。
でも、聞いてしまった。
だいだい分かってるはずなのに。
「アイツは死んだよ~」
「…………っ、」
涙が出た。
最悪だ。この歪みゲームで私は、大切な人をたくさん失った。
実の兄、まひろ。
親友の、ユウ。
ユウの兄、ヨウさん。
「嫌だ…嫌だ嫌だ…嫌だぁぁぁあ!」
「おい!どうした、まあみ!?」
「嫌だ嫌だ!もう誰も失いたくない!アラタを…アラタを…!」
「まあみ!」
ましろが怒鳴った。
「やめろよ…。アラタさんのことは言わない約束だろ」
「………ごめん」