歪みゲーム
「………ッ!」
「圭!?」
爆発が静まると、圭さんが倒れていて、隣には時雨ちゃんがいた。
「どうしたんですか!?」
私たちも駆け寄る。
「あぁ…っ。大丈夫、大、丈夫っ…。あの人形、から…ちっ、せぇ、ナ、イフが…飛ん、で、きた…だけ、さ…」
「圭さん!?すごい血ですよ!圭さん!圭さん!!」
圭さん、物凄く苦しそうだよ…。
血がいっぱい、いっぱい流れてて…。
私の手は震える。
いや、手だけじゃない…体全体が震えてる。
恐い。怖い。
アキラなんかより、ずっと怖い。
自分も、このようになってしまうのか。
圭さんは、死んでしまうのか。