歪みゲーム
「狼と主催者は…誰?」
結局それかぁ…。
どうせ後でも分かるのにね。
「狼は、俺とユウだよ」
アキラが、笑わずにドス黒い声で言う。
「じゃっ、じゃあ主催者は…」
圭さんが私を見る。
歯をガチガチ鳴らせて、涙を流して、へっぴり腰の圭さん。
ヘタレなんだね。
「主催者は私ですよ、圭さん」
私はニッコリしながら圭さんの頬を触った。
私の手についている血が圭さんの頬につく。
「最後の質問です」
私は、そっと圭さんの耳元で言う。
「あなたは私を
愛セマスカ?」
グサッ
圭さんは倒れた。
だって、私が刀で刺したから。
「圭さん。あなたはいらない駒だったんです」
でも、まだゲームオーバーにはしません。
まだ逃がしはしません。
私はまだ、少ししか楽しんでませんから。
『女王様が、主催者と狼を当てました。参加者の皆様は、ロビーへとお集まり下さい』
「じゃあ、ロビーへ行こう。あ、圭さん歩けますよね」
私たちは、部屋を出た。
【生存者 残り8名】