歪みゲーム
新人
「ねぇアキラ、ユウ。第2ゲームって、どんなのだろうね」
私たちはロビーに向かっていた。
今日第2ゲームの説明が言われる。
私はいつもより清々しい朝を迎えた。
第2ゲームが楽しみだから。
「残り7人しかいないからなー。よく分からねぇな」
ユウは帽子を深く被りながら歩く。
彼の顔を見たことがあるのは私たちだけ。
ちょっと優越感。
「次のゲーム、俺たちはあいつらと戦うかもな」
アキラが愛用のナイフを眺めながら言う。
「どういうこと?」
「あっ、おい!」
私は、私より20cm以上大きいアキラから、ジャンプしてナイフを奪う。
そして、自分の指を少しだけ切り、そこから流れる血を舐めた。