ヒコーキ雲の向こうに・・・
「俺さ・・・」
学校を出て5分・・・
ようやく雅人が口を開いた
「・・・ん?」
「・・・いや・・・なんでもない・・・」
えーっ!?何それ(笑)言いかけたんなら最後まで言って!
・・・っていつもだったら返してたかもしれない
けど今日はなんか・・・
・・・なんか聞いちゃいけないような気がして
「そっか・・・」とだけ返して
そっからとうとう家に着くまで一言も喋らなかった
「・・・じゃぁな」
「うん・・・また明日・・・」
「おうっ」
そう言うと雅人はあたしに背を向けて歩き出した
あたしは雅人の背中が見えなくなるまで見送った