ヒコーキ雲の向こうに・・・


ガラガラガラッ

「雅人っ!!!」

長いすの上に寝かされた雅人

「あら…桜木さんじゃない」

「あ…」


あの時の先生…


「大丈夫よ。彼氏さんはちょっと気絶しただけだから」

「「「えっ!?彼氏!?」」」


保健室にいた岡田先生・武田先生・文秋先輩が声をそろえた


「だっ…ちがっ!!もぅ先生違うって…」


必死に否定をしようとしたら


「ん……」

「雅人!!」

雅人がゆっくりと目を開けた

「…結梨花…」

「雅人…大丈夫…??」

「ゅ…結梨花は…?」

「あたしは大丈夫だよ!ばかっ!!何心配してんの!?」

そう言うとふっと雅人が笑った

「よかった…」



涙が出た…


安心したのと

嬉しかったのと

いろんな思いが涙になってこぼれた…


その時…
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