俺様Boy


ちょっと本当に苦しいから!!
もう、やだあ・・・。

そう思うと無意識に涙が出ていた。

―――え??!

涙が出たのを見て優燈くんは唇を離した。
私は優燈くんと離れようとゆっくり移動する。
でも、すぐに優燈くんの腕の中。

「っあ?!」

優燈くんの吐息が首筋にかかって
変な感じがする。

「うぅ・・・」

も・・・そっきから何回も息がかかってる・・・。
耐えられない・・・。
私の首筋はゾクゾクしていて
SOSを出していた。

「分かった??」

ふいに口を開いたのは優燈くん。
“どうだ!!”とも言わんばかりに
口角をあげて、濡れた瞳は強さを感じさせた。

――――おっと、見とれちゃダメ!!

そう1発自分に喝を入れて優燈くんを見上げる。

「えと・・・何が分かったの・・・??」

「は?!」

さっきとは違って
唖然と言うか・・・私の事を馬鹿を見る目で見る優燈くん。

私可笑しい事言った??
え??何々!!
スカートめくれてるとか?!
こんな低レベルな事しか考えつかない私。

――――分かったって何が??

今だに分からない私。

「分かったって何が分かったのか、教えてくれない??」

最終戦法。
本人に聞いちゃうっていう馬鹿丸出しの。

「なら、教えてやるよ。」

そう言うと優燈くんは
私の体を自分の方へ引き寄せた・・・。


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