いちごおれ

「お前名前は?」

「川崎夏帆」

「夏帆んち家まで送るから」

初対面なのになんでこんなに優しくしてくれるの?
その優しさが前の信也とどうしても重なってしまう。

「また泣いてる」

そう言って彼は私の涙を拭き取ってくれた。

「ありがと・・・。あの名前なんていうの?」

「俺?深田椎名」

椎名くん・・・

「てか何で泣いてたの?」

「・・・彼氏にフられた」

「ま・・ぢか」

彼は少し驚いてる。

「ここ、私の家だから」

「あ、ああ、じゃあな」

「ありがとうね」

家に入ってベットに飛び込む。

「椎名くん・・・かぁ」

また会いたいなぁ・・・




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