いちごおれ

椎名Side


「ちょっと散歩行ってくる」

親にそう言って家を出て来た。

PM11:00。この時間に散歩に行くのが日課。

星がすげぇ綺麗なんだよな。



あれ?誰かいる。

こんな時間に?


「・・・おい」


話しかけてみるけど応答しない。

こんな時間に女の子1人って・・・


「・・・お~い」


声に気づいてこっちに振り向く。


「え?泣いてんの?」


彼女は焦りながら涙を拭く。

「な、泣いてないです!」


誰?


「こんな時間に女の子1人じゃ危ないだろ」

そう言うと彼女は下を向いて悲しそうな顔をした。

俺、地雷踏んだ?
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