20世紀特急事件
ロバート・スミスの証言
翌朝・午前7時半…



「朝食も済んだし、ぼちぼち聴取でも始めるか…」

「キュリー、後ろの座席車両を捜査本部として使ってくれ」

「すまない。
それと、君とクラフィス医師にも助手として手伝ってもらうよ。
それじゃあ、最初に第一発見者の車掌に来てもらおうか」



ほどなくして…


「では、初めにお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

「ロバート・スミスです」

「ロバートさん、死体を発見したのは、どのような経緯でしたか?」

「初めに気がついたのは、昨夜の12時半頃、車掌室にある一等室のマスターキーが全てなくなっていたことでした」
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