そこに愛して居る人が居る
手術中と照らされた扉の前で千里は両親と共に泣き崩れていた。

「千里ちゃん!!」

大声を出して燿の両親が駆け寄ってきた。

「おじさん、おばさん…」

千里は顔を合わすことができず俯いた……

「何があったの?」
燿の母親は千里の肩を抱えてイスに座らせた。

「………トラックが……」
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