☆あたしの隣は俺様芸能人っ?!
「莉乃のお母さんは料理上手ですね。俺がもう少しはやく産まれてたら絶対結婚してます」
「やぁだもう、慶太くんったらぁ」
「‥‥‥‥」
あぁカレー美味しいなー(棒読み)
ただ、コイツが居なければ
もっとおいしく感じるのに。
「な、なんだよ」
白い目線を慶太に送っていると、それに気づいた慶太がすこし身を強張らせた。
「‥‥‥ふっ」
あたしは大人の笑みとかいうやつを慶太にお見舞いする。
「‥きも」
あたしは彼がそう呟いたのを聞き逃さなかった。
「お母さん!いま慶太があたしにきもって言ったよ!」
すかさずお母さんに告げ口する。
「アンタばか?慶太くんがそんなこと言うわけないじゃない」
「な‥‥‥っ?!」
お母さん‥
娘のあたしより慶太を信じるっていうの?!
「ほんとに言ったんだもん!絶対言った!」
立ち上がって抗議するも、お母さんは全くと言っていいほどあたしの言葉を聞く様子もなく
慶太は満足げに笑っていた。
「ーっ!」
慶太のばかやろう!