光輪学院シリーズ・九曜の苦悩
「そうね。じゃあちょっと待ってて」
「お茶を用意しとくから、そっちお願い」
「は~い」
九曜は手慣れた様子で、お茶を二人分用意した。
その頃には餅入り汁粉も完成していた。
「熱いから気を付けてねって言っておいて」
「はいはい」
お盆に乗せ、九曜は居間へ運んだ。
入る時に声をかけた為、会話は中断したが、二人の様子が暗くなっていたことに気付いた。
しかし口出しは厳禁なので、そのまま台所へ戻った。
そして母と二人、餅入り汁粉とお茶を味わう。
「でも上村のおじさんが来るなんて、珍しいね。あの人、神社のこと、持て余しているみたいだったのに」
「そうねぇ。随分前から、ウチで扱ってくれないかって頼みに来ていたしねぇ」
母が思い出すように、顎に指を当て、遠い眼をした。
「上村さん、元々信仰心の薄い人だから、あまり神社系統が好きじゃないみたい」
「でもあの神社って、上村の血族じゃなきゃ守れないって、お祖父さまが言ってたっけ」
「お茶を用意しとくから、そっちお願い」
「は~い」
九曜は手慣れた様子で、お茶を二人分用意した。
その頃には餅入り汁粉も完成していた。
「熱いから気を付けてねって言っておいて」
「はいはい」
お盆に乗せ、九曜は居間へ運んだ。
入る時に声をかけた為、会話は中断したが、二人の様子が暗くなっていたことに気付いた。
しかし口出しは厳禁なので、そのまま台所へ戻った。
そして母と二人、餅入り汁粉とお茶を味わう。
「でも上村のおじさんが来るなんて、珍しいね。あの人、神社のこと、持て余しているみたいだったのに」
「そうねぇ。随分前から、ウチで扱ってくれないかって頼みに来ていたしねぇ」
母が思い出すように、顎に指を当て、遠い眼をした。
「上村さん、元々信仰心の薄い人だから、あまり神社系統が好きじゃないみたい」
「でもあの神社って、上村の血族じゃなきゃ守れないって、お祖父さまが言ってたっけ」