徐々に僕は君色に染まっていく
『はぁーはぁ・・・』
春と言っても中々暑い
頬に一筋の汗が流れた
久しぶりにこんな走った

『龍兄・・・』
汗とは違う雫が頬に流れた

今思えば分かってたのかも知れない
笑いう時のえくぼがあの人に似てる事
優しい瞳をする事
どことなくあの人に似てた
撮る写真にまで面影を感じた

あの時、声をかけたのも
深い意味はないんだ
私を見る優しい瞳が龍兄に
似てたから・・・
ただそれだけだった

彼との出会いは全て偽物だった
< 19 / 38 >

この作品をシェア

pagetop